2026年5月8日午前11時、福山市役所本庁舎6階第二応接室で、南松永郵便局長の山本哲士氏から枝広直幹福山市長へ、「世界バラ会議福山大会 開催1周年記念」オリジナルフレーム切手セットが贈呈されます。2025年5月に「ばらのまち福山」で開催された第20回世界バラ会議の成功から1年を記念した限定商品で、5月11日から福山市内72郵便局で800セットのみ店頭販売が始まります。

日本郵便株式会社中国支社は2026年4月24日に商品を公表しており、福山市のバラ文化を全国に届ける取り組みの一環として位置づけられています。贈呈式では切手セットのデザインや販売条件を直接市長に説明する場となり、販売開始前の広報の起点になる見込みです。

「世界バラ会議福山大会 開催1周年記念」オリジナルフレーム切手セットの商品画像。110円切手5枚と85円切手5枚のフレームシートとポストカードの組み合わせを示す公式ビジュアル。
日本郵便が発行する限定フレーム切手セット(1セット1,700円、限定800セット) [公式公開情報] 出典:[日本郵便株式会社公式サイト](https://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/frame/detail.php?id=3753) ※著作権は原権利者に帰属。二次利用は各規約に従ってください。

福山の「ばらのまち」60年の軌跡

福山市が「ばらのまち」と呼ばれるようになった起源は、戦後復興期に遡ります。1945年8月8日の福山空襲で市街地の約8割が焼失した後、1956年から1957年にかけて南公園(現在のばら公園)周辺の住民が約1,000本のバラ苗を植えました。当時は戦災の傷跡が残る荒廃した街並みで、住民は「潤いを与え、心に和らぎを取り戻そう」との思いで苗木を育てました。

この取り組みは市政にも広がり、1957年10月には福山市主催の第1回福山バラ展覧会が開催されました。以降、市民と行政が連携した活動が続き、1985年にはバラが福山市の花に制定されます。2016年の市制施行100周年記念では「みんなの『ばら』100万本プロジェクト」が達成され、現在は約100万本のバラが市内を彩っています。ばら公園だけでも280種5,500本を超える規模となり、世界バラ会連合優秀庭園賞も受賞しています。

こうした歴史は単なる花の植栽にとどまりません。福山市は「ローズマインド」として、思いやり・優しさ・助け合いの精神をバラを通じて育んできました。福山ばら祭をはじめ、市民参加型のイベントが毎年続き、2026年現在もばら苗の配布事業や新品種国際コンテストが継続されています。

第20回世界バラ会議福山大会の成功と意義

2025年5月18日から24日まで開催された第20回世界バラ会議福山大会は、世界バラ会連合(本部ロンドン、40カ国加盟)が3年に1度開く国際大会の日本開催2回目(前回は2006年大阪)でした。大会には28カ国・地域から723人が参加し、想定を上回る規模となりました。

開会式には寬仁親王妃信子殿下が名誉総裁として臨席し、福山城公園プロムナードでのウエルカムレセプションや各会場での講義、ばら園視察、優秀庭園賞選定、バラの殿堂入り発表が行われました。市民ボランティア200人以上が「おもてなし」を担い、日本文化や地酒を交えた交流プログラムが特徴でした。参加者からは「バラ会議史上、最も素晴らしい大会」との評価が寄せられ、国際会議誘致・開催貢献賞(中小規模会議部門)を受賞しています。

福山市のばら関連部署によると、大会は市内各所を活用した分散型開催で、市民の総力戦でした。大会終了後、公式記録作成や記念バラの植樹(2026年3月16日にはMAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島へ植樹)、愛称募集などが続き、1周年を迎える現在もその影響が続いています。

福山市ばら公園で咲き誇る多様なバラと花壇の風景。紫や白、ピンクのバラが一面に広がる様子。
戦後復興から育った「ばらのまち福山」の象徴・ばら公園 [報道機関の公開記事に基づく引用] 出典:[GardenStory(記事掲載写真)](https://gardenstory.jp/gardens-shops/114796) ※著作権は原権利者に帰属。二次利用は各規約に従ってください。

1周年記念オリジナルフレーム切手セットの内容

日本郵便が作成したフレーム切手セットは、110円切手5枚と85円切手5枚のシールタイプ1シートに、ポストカード1枚を組み合わせた商品です。販売価格は1セット1,700円(税込)で、限定800セットのみ。福山市内の全72郵便局で5月11日(月)午前0時15分から店頭販売が始まります。Web販売も同日開始されますが、送料が別途加算されます。

切手デザインは大会のテーマカラーや福山のバラをモチーフとしたもので、公式ページでは拡大画像が確認できます。商品コードは2600000024440で、店頭販売商品として位置づけられています。中国支社郵便・物流営業部(物販担当)が問い合わせ窓口となり、電話番号は082-224-5991(平日9時~17時45分)です。

この切手セットは、単なる記念品ではなく、福山の国際的な取り組みを全国に届ける媒体です。過去のオリジナルフレーム切手同様、地域の歴史や文化を視覚的に伝える役割を果たします。

贈呈式の開催背景と市長への意義

贈呈式は販売開始に先立つ5月8日午前11時に実施されます。南松永郵便局長の山本哲士氏が直接市長にセットを手渡し、デザインの意図や限定販売の詳細を伝えます。場所は福山市役所本庁舎6階第二応接室で、市長の枝広直幹氏が出席します。

枝広市長は1955年生まれ、財務省出身の第13代福山市長です。2016年初当選後、2024年に3選を果たし、市民生活の向上と地域活性化を推進してきました。ばらのまちづくりも重点施策の一つで、大会成功後の継続的なPRに注力しています。切手贈呈は、市の象徴であるバラをさらに全国に広める機会となり、観光や経済面での波及効果が期待されます。

枝広直幹福山市長のポートレート(報道掲載写真)。
贈呈式に出席する枝広直幹福山市長(第13代) [報道機関の公開記事に基づく引用] 出典:[日刊工業新聞](https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00399790) ※著作権は原権利者に帰属。二次利用は各規約に従ってください。

切手がもたらす福山の魅力発信と今後の展望

この記念切手セットの発売と贈呈は、2025年の大会成功を1年後に改めて振り返る契機です。福山市は大会後も常設展(2026年1月27日開始)や新品種コンテスト(2月27日開催)を実施し、バラ文化の継承に努めています。切手を通じた発信は、集郵愛好家だけでなく、旅行者や企業向けのPRツールとしても機能します。

日本郵便の地域限定フレーム切手は、各地の特色を全国に届ける伝統的な取り組みです。福山の場合、戦後復興の象徴から国際会議成功までを一枚の切手に凝縮し、市民の誇りを高めます。将来的には、ばら公園のさらなる整備や関連イベントとの連携が予想され、福山市の「ばらのまち」ブランドは国内外でさらに定着していくでしょう。

福山市と日本郵便の連携は、地方創生の好事例として注目されます。5月11日からの販売開始を前に、贈呈式は市長を起点とした情報発信の第一歩となります。

第20回世界バラ会議福山大会(2025年)に関する日本政府観光局(JNTO)の紹介用ビジュアル。
28カ国723人が参加した大会を紹介する公式プロモーション画像(2025年5月) [公式公開情報] 出典:[日本政府観光局(JNTO)](https://mice.jnto.go.jp/organizer-support/case-study/detail/wfrs-2025.html) ※著作権は原権利者に帰属。二次利用は各規約に従ってください。
同一商品の別角度公式画像(フレーム切手シート構成の補足)。
フレーム切手セットの公式商品画像(別カット) [公式公開情報] 出典:[日本郵便株式会社公式サイト](https://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/frame/detail.php?id=3753) ※著作権は原権利者に帰属。二次利用は各規約に従ってください。