公益通報(内部通報)——2025年度は受付2件・受理0件、市が運用状況を公表
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福山市人事課は2026年8月3日、公益通報制度(内部通報)のページを更新し、2025年度(2025年4月1日〜2026年3月31日)の運用状況を公表しました。受付件数は2件、うち受理0件・不受理2件。是正措置の件数欄は「−」です。不受理は、通報対象事実や法令違反となる事実等がなかったため調査を行わなかった件数、と注記されています。
数字だけ見ると地味です。ただ自治体が「何件来て、何件調べたか」を年度単位で出すこと自体が、制度が動いている証左になります。

窓口は人事課だけではない——上下水道・市民病院・教育委員会・専門委員
内部通報窓口として挙げられているのは、総務局総務部人事課、上下水道局経営管理部上下水道総務課、福山市民病院経営企画部病院総務課、福山市教育委員会管理部教育総務課、そして市長が選任する専門委員(弁護士その他識見を有する者)です。
組織が分かれている現場ほど、通報の入口も分散させる必要がある——というのがこの一覧の読み方です。病院や教育委員会を別建てにしているのは、現場の指揮命令系統が本庁人事と異なるからです。


通報者保護——特定事項は公表せず、不利益取扱いを禁ずる
市は、通報等をした者を特定させる事項は公表されないこと、正当に通報したことによって不利益な取扱いを受けないことを明記しています。公益通報者保護法に基づく制度で、職員の法令遵守と公正な市政運営が目的です。
僕は、受理0件という結果を「何もなかった」とだけは読めませんでした。受付は2件あり、そのうえで対象事実がないと判断された、というプロセスが残っています。件数の多寡より、窓口が受け取って仕分けした痕跡があるかどうかが先です。
受理ゼロをどう見るか——透明度は「件数」と「定義」のセット
編集としては、不受理の定義がPDFに書かれている点が重要だと見ました。定義なしの「0件」は、調査しなかったのか、そもそも来なかったのかが分かりません。今回は「事実等がなかったため調査せず」と切り分けています。
観測できる次の一手は、2026年度の中間公表があるかどうか、および専門委員窓口の利用が件数にどう出るかです。制度ページは制度説明と実績PDFの二層になっており、関心がある人は実績側を先に開く方が早いです。

さすがに、内部通報の中身は個別事案として出ません。公表されるのは件数と処理区分まで、というのがいま確認できる範囲です。
受付2・受理0——「ゼロ」の中身を定義で読む
表層は件数表の更新ですが、本質は不受理の定義が併記されていることです。調査しなかった理由が「対象事実がなかった」と書ける制度は、沈黙のゼロとは違います。
僕は、窓口が本庁人事だけでなく病院・教育・上下水道に分かれている点を、組織の切れ目に合わせた設計だと見ました。2026年度に件数がどう増減するかは、制度の周知が進んだかの温度計にもなります。僕自身、内部通報の中身は出ないと分かったうえで、件数と定義のセットだけは毎年追う価値があると思っています。
参照した主な情報
– 福山市「公益通報制度(内部通報)について」 – 2025年度実績PDF
