「認知症マフ」を知っていますか—福山オレンジの会が手作りで普及

社会

2026年6月20日付の中国新聞報道(47NEWS配信)では、広島県福山市のボランティアグループ福山オレンジの会が、認知症マフ(Twiddle Muff/トゥィドル・マフ)の普及活動に尽力していることが紹介されています。カラフルな筒状の編み物で、認知症の方が手を入れて温めたり、装飾を触ったりすることで安心感を得られる—という説明が、記事の軸です。

本稿は、中国新聞・47NEWSの報道、まちサポの団体紹介、認知症基本法(2024年1月施行)の文脈を突き合わせ、現時点で確認できた範囲を整理します。

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認知症マフを手作りする福山オレンジの会のメンバー(中国新聞・2026年6月20日付) [報道機関の公開記事に基づく引用] 出典:中国新聞デジタル(報道写真) ※著作権は原権利者に帰属します。出典表示は許諾に代わるものではありません。掲載に関するご指摘がございましたら、お問い合わせいただければ確認のうえ削除・訂正に対応します。

認知症マフとは—イギリス発の「手を忙しくする」支援

47NEWSのリードは、「認知症マフ」を知っているか、という問いかけから始まります。筒状の編み物にボタンやリボンなど触って遊べる装飾が付き、両手を中に入れて温めたり触ったりすることで落ち着きや安心感を得られる—と説明されています。

表層は手芸品の紹介、本質は薬に頼らない非薬理的アプローチ(NPI)の一種、と医療・福祉の現場では語られがちです。日本認知症国際交流プラットフォームなどでも、介護・医療現場での利用拡大が紹介されています。編集としては、「見える支援道具」が、家族の介護負担の説明材料にもなる—と読む向きもあります。

知りませんでしたが、イギリス発のTwiddle Muffが、日本各地のボランティアグループ経由で施設に届けられている—という流れは、福山だけの話ではありません。福山オレンジの会の活動は、その地域版です。

福山オレンジの会—2016年設立の地域ボランティア

まちサポの団体ページ(2025年5月更新)によると、福山オレンジの会は2016年11月設立。認知症当事者と家族が地域とつながるため、認知症を理解して暮らしやすいまちづくりを目指す、としています。

主な活動として、手芸サークル「人の役に立つほっこりケアマフお届け隊」(毎月第1木曜)、認知症に関する情報交換と認知症予防体操(毎月第4木曜)などが掲載されています。編集としては、作る側(ボランティア)と学ぶ側(家族・市民)が同じ団体内にいる—双方向の設計、と読めます。

項目 内容(まちサポ掲載)
設立 2016年11月
活動地域 福山市東部・中央ほか
手芸 第1木曜・ケアマフ制作
情報交換 第4木曜・予防体操含む

僕は最初、マフ=寒い季節の防寒、と思い込みがちですが、室内で手を入れて触る用途—エアコン下のデイサービスでも使われうる、と報道の説明は読めます。

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福山オレンジの会メンバーによる認知症マフ制作(2026年6月20日・47NEWS) [報道機関の公開記事に基づく引用] 出典:47NEWS(中国新聞配信・報道写真) ※著作権は原権利者に帰属します。出典表示は許諾に代わるものではありません。掲載に関するご指摘がございましたら、お問い合わせいただければ確認のうえ削除・訂正に対応します。

認知症基本法と「互助・共助」—制度の時間軸

2024年1月1日施行の認知症基本法は、自助・互助・共助・公助のなかで、地域住民が主体的に支える共生社会を推進します。編集としては、マフ制作は互助の具体物—予算化しにくいが、手触りで伝わる—と読む向きもあります。

1〜3年の時間軸では、市の認知症施策ページ更新、オレンジの会のわくわく体験会(7月24日・8月28日、まちサポ掲載)への参加数、施設への寄贈数—が観測点です。意外と、作る量と需要のバランス—ボランティアの高齢化—が、草の根団体では最初のボトルネックになります。

現場では、家族が「何をすればいいかわからない」状態から、手芸サークルに見学—という入口はハードルが低い。編集としては、報道の「知っていますか」は、名称の普及が先で、使い方の研修が後、という順序を示唆しています。

手作り普及—福山で注目される理由

中国新聞が6月20日付で取り上げた背景は、高齢化率の高い福山において、在宅介護の当事者・家族が増えている、という文脈と重なります。表層はボランティアの紹介、本質は認知症の人がいる家庭の「見えない負担」を、地域の手作りで少し可視化する試み、と読めます。

僕自身は、マフ1個が万能ではない—専門職の診断やケアプランに代わるものではない—という前提を先に置く必要がある、と感じます。さすがに、触れる安心医療的ケアは別レイヤーです。

次に観測できるのは、オレンジの会の体験会申込状況、市社会福祉協議会ボランティアセンター(084-928-1346)経由の問い合わせ、中国新聞の続報です。

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まちサポに掲載された福山オレンジの会の活動紹介ページ [公式公開情報] 出典:福山市まちづくりサポートセンター「まちサポ」 ※著作権は原権利者に帰属します。出典表示は許諾に代わるものではありません。掲載に関するご指摘がございましたら、お問い合わせいただければ確認のうえ削除・訂正に対応します。

市民が取れる接点—作る・学ぶ・届ける

編集としては、関心がある人向けの観測可能な接点は次の3つに分かれます。(1)第1木曜の手芸サークル—作る側。(2)第4木曜の情報交換・予防体操—学ぶ側。(3)7月・8月のわくわく体験会—初めての相談入口。

まあ、いきなり「作ってください」とは言わず、体験会で団体の温度感を確かめる—が現実的です。1人2役で介護している家族ほど、固定曜日の活動はカレンダー調整が要ります。

1〜3年の時間軸では、認知症マフの標準的な作り方・寄贈ルールが市レベルで整理されるか、学校・企業のボランティアと連携するか—が、スケールの分岐点です。

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認知症マフの制作・装飾—触って遊べる要素が付く(中国新聞・2026年6月20日付) [報道機関の公開記事に基づく引用] 出典:中国新聞デジタル(報道写真) ※著作権は原権利者に帰属します。出典表示は許諾に代わるものではありません。掲載に関するご指摘がございましたら、お問い合わせいただければ確認のうえ削除・訂正に対応します。

出典:中国新聞 https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/849964 / 47NEWS https://www.47news.jp/14497562.html / まちサポ https://fukuyama-machisapo.com/group/276/