福山市、AIパートナー試行導入のプロポーザル実施——窓口音声AI、上限600万円

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福山市役所(本庁舎)——AIパートナー試行導入の履行場所の一つ [自治体の公式公開情報] 出典:福山市 ※著作権は原権利者に帰属します。出典表示は許諾に代わるものではありません。掲載に関するご指摘がございましたら、お問い合わせいただければ確認のうえ削除・訂正に対応します。

2026年6月15日、福山市は福山市公告第625号で「AIパートナー試行導入業務」の委託先を選ぶ公募型プロポーザルを開始しました。担当は企画財政局企画政策部デジタル化推進課402819ページから公告文・実施要領・仕様書・評価基準・様式をダウンロードできます。委託上限は600万円(税込)、履行期間は契約締結日から2027年3月31日までです。

本稿は、6月15日付の市公式公告と添付PDF(339168・339047・339049・339048)を軸に、市役所窓口向け音声認識AIの試行内容と参加スケジュールを整理します。価格競争入札ではなく、企画提案+オンラインプレゼン(デモ必須)で評価する方式です。

公告第625号——「AIパートナー」は職員支援型の音声AI

表層は「AIパートナー」という名称、本質は来庁者と職員の会話から、窓口対応に必要な情報をリアルタイムで職員へ提示する音声認識AIの試行導入です。実施要領(339047)と仕様書(339049)の目的条項は一致しており、複雑化する行政制度と多様な市民ニーズへの対応、市民サービスの質向上職員の業務効率化を両立させる検証案件と読めます。

僕は最初、「AIパートナー=市民向けチャットボット単体」と短絡しがちです。仕様書を読むと、PC・タブレットのブラウザから音声入力・自由文入力に対応し、市が持つ手引きやFAQ(PDF・URL等)を根拠に回答案を出す——職員の判断を補助するRAG型——が中心です。参照元の明示やハルシネーション抑制、職員が市民に確認すべき事項の提案まで、評価基準(339048)の「基本機能」10点項目に具体化されています。

試行対象は「要件が多岐にわたる窓口」——3部署想定

仕様書6(1)アは、子育て支援市営住宅の入居相談のように、来庁者への確認事項が多く、制度が分岐しやすい主要窓口(3部署を想定)を市と協議して決める、と定めています。履行場所は福山市役所(東桜町3-5)、受注者拠点、市が指定する場所です。試行期間は最低3か月の確保が必須、試行中は原則24時間利用可能、応答時間はおおむね3秒——実際の窓口業務に支障が出ない性能が要件です。

6/29まで参加申込——7月に提案・プレゼン

参加の第一段階は入札参加資格審査です。申込書類の受付は2026年6月15日(月)〜6月29日(月)17:00(土日除く)。質問書は6月22日(月)17:00まで、回答は6月24日(水)に市HP掲載予定です。質問メールの件名は「【AIパートナー試行導入業務に係る質問】」、宛先は [email protected](直通 084-928-1254、FAX 084-920-1188)。

資格確認結果は7月1日(水)までに通知。通過者のみ7月1日〜7月10日(金)17:00に企画提案書を提出します。オンラインプレゼンは7月17日(金)予定——20分以内(デモ必須)、アカウントは説明者含め3まで。選定通知は7月22日(水)予定で、結果は市HPにも公表されます。1社のみ応募の場合も、資格を満たせばプレゼンと審査を実施する旨が公告に明記されています。

段階期限(2026年)
公告・様式配布6月15日〜6月29日17:00
質問書〜6月22日17:00(回答6/24 HP)
参加申込〜6月29日17:00
資格結果通知7月1日
企画提案書7月1日〜7月10日17:00
プレゼン(オンライン)7月17日予定
選定通知7月22日予定
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プロポーザル主要日程(公告339168・実施要領339047に基づく整理)。※公式PDFの複製ではありません [AI生成] 出典:編集部作成(※AI生成イメージ) ※当メディアの編集部が生成AIにより作成したイメージです。現場の実写や公式資料の写しではありません。

評価100点——価格は10点、残り9項目が提案力

339048の評価基準は、同種業務実績・履行体制・目的理解・計画性・UI/UX・基本機能・導入支援と効果検証・セキュリティ・独自提案が各10点、価格10点の合計100点です。価格点は「10×(最低価格÷当該提案価格)」——安いほど満点に近づく一方、9割が提案内容です。

編集としては、自治体の窓口AI案件で重いのはセキュリティ10点——国内データセンター、暗号化、ISMS・ISMAP、学習データへの二次利用禁止、個人情報入力へのフィルタ——と、効果検証10点——利用ログ、未解決質問の分析、職員アンケート、成果報告書——のセットです。僕自身は、600万円上限の中で3部署・最低3か月試行・24時間稼働・ヘルプデスクまで含むなら、提案書の範囲切り分けが勝敗を分けやすい、と感じます。

随意契約——受注候補者と仕様確定後に見積合せ

選定後は評価委員会を経て市長が受注候補者を特定し、仕様協議のうえ随意契約を締結します。公告は「価格のみの競争では目的を達成できない」ためプロポーザル方式、と実施要領4条で理由付けしています。企画提案の著作権は提出者に帰属しますが、情報公開条例の対象になり得る——参加前に339047の留意事項11を読む必要があります。

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受注候補者選定評価基準(339048)の9+1項目。※評価表の複製ではありません [AI生成] 出典:編集部作成(※AI生成イメージ) ※当メディアの編集部が生成AIにより作成したイメージです。現場の実写や公式資料の写しではありません。

びんごデジタルラボと並走する「行政側のAI実装」

同じデジタル化推進課の公開系では、6月9日からデジタルラボイノベーションの企業課題募集(〜6月26日、403046)も動いています。表層は別事業、横断で見ると備後圏のDXが「企業課題の実証」と「市庁窓口のAI試行」の二層で2026年夏に加速している、と読めます。

1〜3年の時間軸では、今回の試行が本格導入の前段か、限定的なPoCで終わるかは、成果報告書の評価軸(業務効率・案内精度・職員負担)と、2027年3月までの予算枠に依存します(後者は推測)。次に観測できるのは、6/24のQ&A掲載7/1の資格結果7/17プレゼンの実施有無7/22の選定公表、契約後の対象3部署の公表です。

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仕様書339049が想定する窓口支援の概念(来庁者会話→音声認識→職員へ回答案提示)。※実装図の複製ではありません [AI生成] 出典:編集部作成(※AI生成イメージ) ※当メディアの編集部が生成AIにより作成したイメージです。現場の実写や公式資料の写しではありません。

参加希望者が今日確認すべき5点

①402819からPDF5種(公告339168・要領339047・評価339048・仕様339049・様式339050/339051)を取得する。②6/29 17:00までに参加申込書類を郵送または持参(本庁4階・デジタル化推進課)。③質問は6/22までに様式1をメール。④7/1以降、資格通知を受けたら企画提案書を郵送・持参・メール(件名「【AIパートナー試行導入業務に係る企画提案】」)で提出。⑤プレゼンはデモ必須——20分枠でUI/UXと3秒応答を見せる設計が評価に直結します。

参加資格は、法人格を有し、市税・消費税滞納がなく、暴力団排除条例該当でないことなど、公告3項の7要件をすべて満たすことです。とにかく、600万円超の見積は失格、提出期限後の差替え不可——プロポーザルあるあるですが、ここは厳格です。

窓口で働く側では、子育て・住宅など分岐の多い相談にAIがどこまで刺さるか、試行ログの「未解決質問」が来年のマニュアル改訂に効くか——が自分ごと化しやすい論点です。さすがに、市民向けに自動回答だけを前面に出す見せ方は、仕様の本意とずれる——職員の質を落とさない支援が目的、と339049の5条が先に立ちます。

次の更新として、6月24日の質疑回答PDF、7月の選定結果掲載、契約後の試行開始時期——を402819と市HPで追うのが実務的です。僕は、福山が音声×RAG×窓口まで要件を書き切った点に、2020年代後半の自治体AI調達の典型像が見える、と思います。