ネウボラセンター1周年——8月に親子イベント、30日は山之内すずさん

参加費は原則無料ですが、珪藻土絵付け体験は材料代1,800円が必要です。予約が必要なプログラムは2026年8月1日に申込フォームが開きます。イベントを一つに見せていますが、実際には「幼い子どもと保護者」「中高生・大学生などの若者」という二つの世代へ、別の入口を用意した企画です。
8月18〜23日、天満屋7階にデジタル動物園
親子向けイベントは、2026年8月18日(火)から23日(日)まで、毎日10時から18時。会場は天満屋福山店7階大催場です。デジタル映像による動物体験を中心に、描いた絵が映像の中で動く「おえかきパラダイス」、砂の形に合わせて投影が変わる「ペイントすなば」、動物と撮影できるデジタル・フォトスポットが用意されます。
僕は最初、「1周年イベント」と聞いて式典のような一日企画を想像しました。ところが実施は6日間。予約不要で立ち寄れるデジタル体験と、少人数の予約制ワークショップを組み合わせています。買い物の途中に短時間参加する家庭と、目的を決めて来場する家庭の両方を受け止める設計です。
サバンナエリアではゾウやキリン、草原エリアではシカやウサギがデジタル映像として登場します。実物の動物展示ではなく、映像と身体の動きをつなぐ体験です。子育て世帯側では、暗めの投影空間や大きな音が苦手な子どももいるため、入口で混雑と音量を確認してから入ると落ち着きやすいでしょう。
スタンプラリーは天満屋7階と8階をまたいで実施され、全スタンプを集めた参加者には景品があります。ここが意外と重要です。イベント会場だけで完結せず、8階のネウボラセンターへ自然に動線を延ばすため、これまで相談窓口を知らなかった家庭にも施設の場所が伝わります。

絵が動く、砂が変わる——見る展示から参加する遊びへ
「おえかきパラダイス」では、子どもが色を塗った動物がデジタル映像の中で動きます。完成した絵を壁に飾るだけでなく、入力した作品が動きとして返ってくる。僕は、ここに今の子育て施設らしい変化を感じます。タブレットだけに閉じず、紙に描く作業と大画面での共有がつながるからです。
「ペイントすなば」は、床の砂の形に合わせて模様や映像が変化します。砂を盛る、崩す、手でならすという身体的な遊びに、投影による反応が加わります。同じデジタル企画でも、画面をタップするだけではありません。幼児期の手触りを残しながら、変化を観察する遊びへ広げています。
教育の現場では、デジタル体験を「便利な画面」か「使いすぎに注意するもの」の二択で語りがちです。このイベントは、その中間にあります。親子が同じ場所で動き、描き、反応を見る。編集としては、端末を一人で操作させるのではなく、共同体験にした点がネウボラの記念企画とよく合っています。
混雑時には、一つの体験に長く留まるのが難しいかもしれません。予約不要の企画は入場無料ですが、参加方法や待ち時間が当日調整される可能性があります。子どもが気に入った体験を一つ選び、全部回ることを目標にしすぎない方が、6日間のイベントを使いやすいと思います。

8月1日予約開始——絵付けは各回10組、木育は30組
予約が必要な親子企画は二つです。8月18日から21日までは、福山市ゆかりのアーティストmakoとbiosによる珪藻土絵付け体験を実施します。各日8回、各回先着10組。最初の回は10時10分から10時50分、最終回は16時15分から16時55分です。材料代は1,800円かかります。
8月22日と23日は「木育キャラバン」移動型おもちゃ美術館です。触れて遊べる木のおもちゃが集まり、1日4回、各回先着30組。時間は10時10分、11時50分、14時、15時40分開始で、それぞれ90分です。
| 企画 | 開催日 | 定員 | 費用 | 予約 |
|---|---|---|---|---|
| mako×bios絵付け | 8月18〜21日 | 各回10組・1日8回 | 1,800円 | 8月1日開始 |
| 木育キャラバン | 8月22・23日 | 各回30組・1日4回 | 無料 | 8月1日開始 |
| デジタル体験 | 8月18〜23日 | 市ページで定員記載なし | 無料 | 原則不要 |
予約枠は埋まり次第終了します。8月1日に申込フォームが開くため、希望日と時間帯を前日までに家族で決めておくと迷いません。兄弟姉妹の年齢差がある家庭では、40分の絵付けと90分の木育で拘束時間が違う点も見ておきたいところです。
とにかく、申込開始日と開催日を混同しないこと。受付は8月1日、イベントは18日以降です。予約後は、天満屋の開店時間、駐車場から7階までの移動、材料代の支払い方法など、申込完了画面の案内を保存しておくと当日の負担が減ります。

8月30日は山之内すずさんと「9ジラジ」の公開収録
若者応援トークショーは8月30日(日)14時から15時35分まで、エフピコアリーナふくやまのサブアリーナで開かれます。入場無料、定員1,000人。応募多数の場合は抽選で、こちらも8月1日に申込フォームが開設されます。
メインゲストは山之内すずさん。MCは広島FM「大窪シゲキの9ジラジ」の大窪シゲキさん、ゲストMCはTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」元校長の遠山大輔さんです。当日は「9ジラジ」の公開収録も行われ、後日番組で放送されます。
テーマは、学校生活、進路、人間関係、自分らしさなどの悩みや不安です。山之内さんの知名度だけを前面に出すのではなく、中高生が普段聴いているラジオ番組の公開収録と組み合わせたことで、ステージ上の話を一回限りにせず、放送へ持ち帰る回路があります。
僕自身、相談施設の記念事業というと、利用したことのある人だけが集まる催しになりやすいと思っていました。今回は、人気ゲスト、ラジオ、アリーナという入口から、相談窓口にまだ接点のない若者へ届く可能性があります。ネウボラとユースセンター「ふらっと」を同じ周年企画の中で扱った意味は、まさにそこです。

1周年の本質は、相談する前にも立ち寄れる場所
福山市ネウボラセンターは2025年9月、天満屋福山店8階に開設されました。さらに2026年4月には、中高生や大学生などが活動・交流できるユースセンター「ふらっと」がオープンしています。周年事業は、この二つの新しい拠点を市民に知ってもらう節目でもあります。
ネウボラはフィンランド語に由来し、妊娠・出産・子育ての相談を切れ目なくつなぐ考え方として知られています。ただ、制度の名前を説明するだけでは、相談の心理的なハードルは下がりません。デジタル遊びや木のおもちゃ、トークショーを入口にして、相談する用事がない日にも施設へ来られることが大切です。
表層は大型イベントですが、本質は「困ってから初めて場所を探す」状態を減らすことだと僕は読みます。親子が7階の催場から8階へ上がり、若者が「ふらっと」や相談先の存在を知る。平常時に場所と雰囲気が分かっていれば、必要になったときの一歩が短くなります。
1〜3年の時間軸で見ると、観測すべきなのはイベント来場者数だけではありません。記念事業後にネウボラセンターや「ふらっと」の通常利用へどれだけつながるか、相談前の交流スペースとして定着するかです。福山市が次の周年で、利用者の声や通常プログラムの変化を示せれば、中心市街地の商業施設に支援拠点を置いた効果も見えやすくなります。
僕は、この企画を「豪華ゲストが来る一日」で終わらせず、8階の相談・交流拠点を知る機会として見たいです。申込フォームは8月1日開始。親子向け予約企画と若者応援トークは別枠なので、福山市の公式ページで対象、時間、定員を確認してください。
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