鞆の東西拠点、愛称は31日まで——2施設セット、記念品3万円相当
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福山市港湾河川課は、広報ふくやま2026年8月号(広報ID404959、8月1日更新)で、鞆地区東西交通・交流拠点の愛称を8月31日(月)まで募っている。2027年(令和9年)春の運営開始に向けた施設だ。応募は1人1点。東と西をセットで出す必要がある。片方だけでは受け付けない。
拠点のコンセプトは、交通結節点、観光情報発信、ランドマーク。鞆観光の玄関口として、にぎわいと交流、歴史と伝統・文化の発信、観光客にとって魅力的で快適な施設、と市は書く。求める愛称は、東西それぞれのコンセプトをイメージでき、市民や利用者に親しまれるもの。
僕は最初、施設名の公募にしては期間が短いと思った。8月1日から31日の1か月だ。発表は令和8年10月ごろ。採用者には記念品(3万円相当)。ページ本文は「採用された船名の応募者」と書く。チラシは「採用された方には記念品」。渡船待合が中核なので、船の語が本文に残った、という読みにもなる。対象は愛称であって、船そのものの命名会ではない。
東は1キロ北の入口、西は重伝建の隣

要項の位置図は、鞆町の中心から北へ約1キロの赤印を「鞆東交通・交流拠点」とする。市営渡船航路(案)が東と西を海側で結ぶ。西の赤印は重伝建地区に隣接する「鞆西交通・交流拠点」。仙酔島が東の沖、福山駅方向が北、鞆未来トンネルが東拠点の西側に描かれる。
東拠点の説明はこうだ。鞆町中心部の北約1キロに、駐車場や市営渡船乗場のほか飲食・物産販売や観光案内などを置く。鞆未来トンネルの整備により、松永方面からも東拠点が鞆観光の入り口になる。整備内容は、市営渡船待合、観光案内、物産販売、交流スペース、飲食コーナー、展望コーナー、トイレ。完成イメージは、平屋の木の屋根と、海側のテラスに人が立つ図だ。
西拠点は、重伝建地区に隣接し、中心部へのアクセスポイント、とある。東と西を新たに市営渡船で結ぶことで、海側から港町鞆の景色を楽しみながら移動できる、とも書く。整備内容は市営渡船待合とトイレ。東より機能が少ない。待合とトイレが先で、物産も飲食も展望も東側に寄っている。愛称を考えるとき、東は「入口と案内」、西は「町なかの船着き」と役割が分かれる。
整備の理由は、愛称ページより前の公式に厚い。市の整備運営事業募集要項は、鞆町中心部をバイパスするトンネル(山側トンネル)に合わせ、観光車両の町中への流入を抑える、と書く。東西拠点をパークアンドライドの拠点にし、観光客は徒歩や二次交通で、陸路または海路で中心部や仙酔島へ行く計画だ。2021年(令和3年)に計画検討業務の報告書(基本計画)をまとめ、施設整備と維持管理を一体で発注するDBO方式で進める、ともある。要求水準書(案)は、渡船エリアに鞆—仙酔島の渡船「いろは丸」の切符売場と改札、渡船事業者事務室を置く、と書く。東側の待合エリア営業時間外は、渡船エリア側で機能するようにする。西は切符売場、改札、事務室・休憩室とトイレ、渡船事業者用駐車場。広報ふくやま2026年4月特集は、「観光バスの駐車場や渡船事務所などを整備します」と東側拠点の完成イメージを載せていた。8月の愛称公募は、その4月の特集の続きだ。
4月定例市議会の市長会見(2026年5月27日掲載)では、鞆未来トンネル完成の効果について、県が9月に実施した交通量調査がある、と答えている。トンネルは「これから」ではなく、効果測定の段階に入っている。愛称募集の地図が「鞆未来トンネル」と書くのは、その開通を前提に、東拠点を松永方面からの入口にする、という要項の一文とつながる。
サウンディング型市場調査の資料は、事業期間を5〜15年程度と想定し、市営渡船の旅客ターミナルと広場を含む東西拠点の整備と維持管理運営を対象にしていた。西側は広島県が整備を検討する、という古い整理も残る。8月の愛称公募は、東も西も市の拠点として2つの名前を同時に取る。県と市の役割分担の最終形は、愛称ページには書いていない。応募者が知る必要があるのは、2棟セットで名前を出すことだ。
広報2026年4月特集の見出しは「希望・安心・活力あふれる福山の基盤整備」の並びで、東西拠点を「観光バスの駐車場や渡船事務所」と短く置いた。8月号は愛称に落ちる。4月は機能、8月は名前、2027年春は供用、という三段だ。名前が決まる10月は、供用の約半年前になる。看板と案内サインの製作期間を、その半年に載せる、という読みになる。愛称が10月に決まらないと、春の開業案内に仮称が残る。市が8月の31日で切ったのは、10月の委員会に間に合わせるためだ、とは書いていない。期限だけが公式だ。
チラシの問い合わせは港湾河川課、084-928-1260、FAX084-922-3343。手話通訳・要約筆記の有無の欄は、404959で空欄のまま出ている。必要な人は電話で確認する必要がある。応募箱の設置期間は8月1日から31日、本庁南側出入口付近と明記されている。1階の箱と10階の窓口は、同じ本庁でも階が違う。投かんは1階、持参の宛先は10階だ。用紙はホームページから落とせるほか、本庁と各支所の投函箱横にも置いてある、と要項は書く。
応募は2施設セットのみ。東だけ、西だけの名前は対象外だ。命名理由(愛称に込めた思いなど)も必須。漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベットまたは数字。未発表。公序良俗に反するもの、企業名・個人名、第三者の著作権・商標権侵害は審査対象外。記載漏れも対象外。採用後も、趣旨を損なわない範囲で変更することがある。権利は市に帰属。虚偽が分かれば採用後でも取り消す。経費は応募者負担。個人情報は本募集以外に使わない。
31日17時——5つの出し方

募集期間は8月1日(土)から8月31日(月)17時。方法は五つ。
応募箱が鞆支所にもある。現地で書いて投函できる。本庁10階まで持って行く必要は無い。電子申請は時間外でも出せる。郵送の必着は、31日の消印では足りない。箱は17時で閉まる。土曜・日曜の支所開庁は、この案内には無い。31日は月曜なので、平日の17時に間に合う。本庁の開庁は8時30分〜17時15分が型だが、箱と持参の上限は17時00分だ。15分短い。
支所は松永、北部、東部、神辺、鞆、沼隈、新市の7つ。トンネルの松永側から来る人は松永支所、現地の人は鞆支所、市街の人は本庁1階、と出し先が分かれる。フォームopenid=1807は、どこからでも同じ1点だ。
要求水準書(案)は、東側の渡船エリアにいろは丸乗船までの券売機と改札、事務室約20平方メートルを置く。待合の営業時間外は、渡船エリア側で機能するようにする。緑被率は事業用地面積の10パーセント。西は事業者用駐車場。愛称募集のチラシは、こうした面積や緑被率を書いていない。完成イメージの木の屋根と海のテラスが、8月の応募者に渡されている材料だ。
仙酔島は、要項の地図で東の沖に名前がある。いろは丸は、中心部と島を結ぶ既存の航路名として要求水準に出る。東西拠点の新しい市営渡船(地図の点線)と、島へのいろは丸は、同じ「渡船」でも行き先が違う。愛称は東西拠点の2棟であって、いろは丸の船名ではない。本文の「船名」が紛らわしいのは、この二重の渡船があるからだ。
選考は「福山市鞆地区東西交通・交流拠点名称選定委員会」が1点を選ぶ。発表は令和8年10月ごろ、市ホームページ等。採用される愛称の応募者は、愛称と命名理由、名前(ニックネーム可)、市区町村名、年齢を出す。特典は記念品3万円相当。該当者が複数なら抽選。1人1点なので、同じ人が東と西を何組も出すことはできない。

用紙の愛称欄は、鞆東と鞆西が横並びだ。命名理由は下の大きな1欄。東と西で理由を分ける書式ではない。セットで一つの思いを書く前提に読める。住所、電話、メール、ふりがな、名前(ニックネーム可)、年齢。ニックネーム可なのは、10月の発表が実名必須ではない、という設計だ。
表層の名前公募、本質の「トンネルと渡船の入口を言葉で先に置く」
表層は、8月いっぱいの愛称募集だ。本質は、2027年春に開く東の入口と西の船着きを、工事が終わる前に言葉でつなぐ手続きだと思う。東は松永方面からのトンネル出口に観光案内と物産と飲食を積む。西は重伝建の隣で待合とトイレ。海の渡船が両者を結ぶ。愛称が2つ必要なのは、施設が2棟だからだ。1つの愛称で東西をまとめる書式にはなっていない。
僕が気になるのは、本文の「船名」だ。404959は特典の行で船名と書く。要項もチラシも愛称だ。港湾河川課の案件なので、渡船の語が残った可能性はある。応募の対象は、要項の「東西それぞれの拠点施設」の愛称である。船の名前を書く欄は、用紙に無い。
とにかく、31日17時までに東と西の2つをセットで出す。フォーム1807か、支所の箱か、10階の窓口か。1人1点。発表は10月ごろ。記念品は3万円相当、複数なら抽選。問い合わせ084-928-1260。決まったのは、この期限と2棟の役割までである。
自分ごととしては、三通りある。
名前を出す人は、東の「入口」と西の「町なかの船着き」をセットで考える。未発表、商標に触れない。理由を1欄に書く。フォームが早い。
現地を見てから出す人は、鞆支所の箱が使える。東拠点は中心から北1キロ、いまは図の赤印だ。2027年春まで建物は開かない。図と完成イメージが材料になる。
出す予定が無い人は、10月の発表を待てば足りる。採用された愛称と命名理由と、応募者の市区町村名と年齢が出る。施設の供用は翌春だ。
まあ、チラシの大きい文字は「愛称募集」だ。右上は2027年春オープン。左は地図、右は2枚の完成図。市が8月の1か月に載せたのは、トンネルと渡船の話を、観光の入口の名前に落とすためだ。僕自身は、東と西で機能が違う以上、同じ語幹を分けた2語の方が残りやすいと思っている。市がそれを求めるとは書いていない。コンセプトをイメージでき、親しまれること、だけが条件だ。
まちテラスふくやま(草戸、9月6日供用)は、命名権が大和建設で年165万円・5年、と別件ですでに案内が出ている。鞆の東西は、企業名を愛称に入れてはいけない。市民1点の公募だ。草戸のプラザと、鞆の渡船待合は、名前の作り方が違う。小松安弘記念館の8月24日イベントとも、窓口が違う。港湾河川課の10階は、みらい世代育成課の7階ではない。
選定委員会の委員名は、404959に無い。1点を選ぶ、とだけある。10月発表までの約1か月で、委員会が何回開くかも書いていない。採用後に趣旨を損なわない範囲で変える、とあるので、応募案がそのまま看板になるとは限らない。権利は市に帰属する。賞金ではなく記念品3万円相当なのは、著作権を市が取る前提とセットだ。該当者が複数なら抽選、とあるのは、同じ愛称が複数来る場合の処理だ。1人1点でも、別人の同一案は起こりうる。応募作品は未発表、とあるので、SNSに先に載せた案は対象外になりうる。31日までに出す前に、公開しない方が安全だ。
参照したのは、広報404959、募集要項、チラシ、応募用紙、広報2026年4月特集、市長会見401203、整備運営事業の募集要項・要求水準書(案)、である。
