市登録文化財の周知を2,149,400円で公募——申込は8月19日まで

社会

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福山市登録文化財周知啓発業務委託のプロポーザル実施要領(1ページ目) [自治体の公式公開情報] 出典:福山市文化振興課(登録文化財周知啓発業務 実施要領) ※著作権は原権利者に帰属します。出典表示は許諾に代わるものではありません。掲載に関するご指摘がございましたら、お問い合わせいただければ確認のうえ削除・訂正に対応します。

福山市文化振興課は2026年8月18日、登録文化財周知啓発業務の公募型プロポーザルページを更新し、質問への回答を追加した。公告は8月3日。参加申込の受付は8月19日(水)まで、市の休日を除く午前8時30分から午後5時、郵送は必着。委託費の上限は2,149,400円(税込)。履行は契約締結日から2027年3月31日まで。担当は本庁舎12階、084-928-1278、[email protected]

市登録文化財制度は2025年度に始まり、愛称は福宝。国や県の指定を受けていない歴史文化資源のうち、保存と活用の措置が特に必要なものを市が登録する。補助金はない。登録証とプレートを渡し、ホームページや広報で紹介する。2026年3月26日に4件が登録されている。備後国分寺本堂諸尊像群(附の記録二点付き)、福山誠之館高等学校考古資料コレクション、鞆の浦アイヤ節、葛原邸(葛原勾当旧宅・葛原しげる生家)。

僕は最初、文化財の修理入札だと思った。要領を開くと、デザイン作成の実績が参加資格で、パンフレットとキャラクターとスタンプラリー景品が中身だった。掘り起こしの次の年に、知らせ方を外に出す契約だ。

8月19日までに出すもの、9月4日に話すもの

参加資格は法人格のある団体か個人事業主。自治令167条の4非該当、再生・更生の申立て中でないこと、指名除外なし、市税と消費税の滞納なし。過去10年にパンフレットやノベルティなどのデザイン作成を元請けした実績が要る。文化財の保存修理実績ではない。知らせる仕事の実績だ。

申込書類は受付票、参加申込書、実績報告書、実施体制、商業登記簿謄本、市税完納証明書、消費税の納税証明書、印鑑証明書、使用印鑑届、委任状、誓約書。オからクは3か月以内発行。市に業者登録があっても同じ一式が要る、と8月18日の回答⑩にある。宅急便も可、と回答⑪。1者だけならその1者を審査し、0者なら取りやめる。

資格確認の通知は8月20日。企画提案書は8月21日から9月1日。10枚以内、片面、10ポイント以上、日本語、円。提案者が特定できる社名やマークは書かない。プレゼンは9月4日。結果通知は9月9日。評価委員会の評価で受注候補を特定し、仕様を協議して随意契約する。価格だけの競争では目的を達成できない、と要領は書く。

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市が交付する登録文化財プレート。愛称は福宝 [自治体の公式公開情報] 出典:福山市(登録文化財プレート) ※著作権は原権利者に帰属します。出典表示は許諾に代わるものではありません。掲載に関するご指摘がございましたら、お問い合わせいただければ確認のうえ削除・訂正に対応します。

企画提案の項目は、実施方針、実施手順、実施体制、パンフレット、SNS素材、景品(3つまで提案可)、デジタルアーカイブ、こども向け周知、と要領が並べる。景品の提案は3つまでできるが、制作・納品は1種類、と回答⑦。その1種類のデザイン数は協議で決める。

評価は評価委員会がプレゼンを見て採点する。来庁が難しければオンライン可。プレゼン約15分、質疑約10分。代表者1名。他参加者の傍聴は不可。提案が多い場合は先に書類で絞り、日程を変えることがある。同点は委員の多数決等。受注候補の特定は評価を基に市長が行う。配点は合計110。実施方針10、実施手順10、実施体制10。業務内容の的確性はパンフレット10、SNS10、景品10、こども向け10で70のうち40。実現性10、独創性20。プレゼン5、参考見積5。独創性が20で、見積は5。安いことが主役ではない、という配点だ。

プレゼンは他者の提案を聞けない。社名を提案書に書かないルールとセットで、中身だけで比べる型になっている。参考見積と内訳は企画提案書と同時に出す。価格は最後の5点だが、出さないと審査に乗らない。企画提案が1者だけのときは書面審査で、合計が5割に満たなければ不合格。契約は評価のあと仕様を協議し、見積合わせのうえで結ぶ。見積書の額と同額になるとは限らない、と要領は書く。候補と契約できなければ次点と交渉する。失格は、期限後の提出、虚偽記載、上限2,149,400円を超える見積、公平性を害する行為、要領違反、市の指示違反。実績は日本国内の業務で判断する。資格通知を受けないと企画提案は出せない。

打ち合わせ記録も成果品に入る。業務責任者報告書、実施計画書、完了通知書を着手と完了で出す。成果品の電子データはPDFとIllustratorのAI。CDRは2部。VRと3Dを同じCDRにまとめてもよい。

4件の福宝を、紙とSNSと周遊で見せる

仕様書の目標は二つに割れている。制度そのものの認知と理解を上げ、登録相談と件数を増やすこと。すでに登録された4件の価値を伝え、来場者と担い手を増やすこと。ターゲットは市民と、保存活用やまちづくりの団体・関係者。

パンフレットは制度と4件を分かりやすくする。企画から校正まで全部。印刷はせずデータ納品。2025年度登録の4件それぞれをイメージできるキャラクターを作り、パンフレットで使う。仕上がりはA4想定。ページ数は提案項目、と回答⑤。基礎解説文と写真は市が渡す、と回答⑨。

SNS素材は画像のみ、動画なし。投稿先はインスタグラム「ふくやま文化財ナビ」(fukubun_net)。媒体はインスタグラム想定で、見所や解説に使う。総点数と縦横比は提案項目、と回答⑥。

景品は、文化財ナビ(https://fukubun.net/)上の周遊モデルコースでデジタルスタンプラリーを回った人へ渡す。データはネットからダウンロードする。コースは今後追加する予定、と仕様書にある。

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市登録文化財制度のイメージ図(広報400932) [自治体の公式公開情報] 出典:福山市(広報ふくやま2026年7月号) ※著作権は原権利者に帰属します。出典表示は許諾に代わるものではありません。掲載に関するご指摘がございましたら、お問い合わせいただければ確認のうえ削除・訂正に対応します。

デジタルアーカイブは、市が渡すVRを文化財6件分編集する。カメラはRICOH THETA Z1とSC2。1件あたり上限20枚。公開作業は市が文化財ナビで行う。受託の範囲は公開可能なVR・3Dデータの作成・納品まで、と回答②。加えて市登録文化財1件について3D写真を10点程度撮影・編集する。撮影日程と許可と立会いは市が調整する、と回答⑧。制作方式はナビに適した形式。見積は10点を基準数量にしてよい、と回答③。

こども向けは、手法も品目も提案を求める。市は小学生向け現地見学会や地域学習用パンフレットに取り組んでいる。見学会参加者へ配る広報物やノベルティを想定し、設計積算の参考数量は440個、と回答①。現物を必ず440個作れ、ではない。同程度を見込んでよい、という書き方だ。

打ち合わせは初回、中間、納品前の3回。成果品は業務報告書A4を2部、パンフレットとSNSと景品の電子データをCDR2部(PDFとIllustratorのAI)、VRと3DもCDR2部。著作権は市に属する。一括再委託は不可。一部は協議のうえ可。個人情報は市の条例に従う。秘密は終了後も漏らさない。

表層のデザイン発注、本質の「4件を増やす装置」

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2026年3月26日登録の備後国分寺本堂諸尊像群(文化財ナビ) [公式公開情報] 出典:ふくやま文化財ナビ ※著作権は原権利者に帰属します。出典表示は許諾に代わるものではありません。掲載に関するご指摘がございましたら、お問い合わせいただければ確認のうえ削除・訂正に対応します。

表層は、214万円のデザイン委託だ。本質は、指定文化財の下に市独自の登録層を置き、4件を見せて次の相談を増やすことだと思う。指定には補助金が付くことが多い。この制度は補助金なしを先に書く。代わりにプレートと広報とナビがある。知らせ方が制度の本体に近い。

4件の顔ぶれも、その設計を示している。国分寺の仏像群、誠之館の考古資料、鞆のアイヤ節、葛原邸。建造物と美術と無形と旧宅が揃う。キャラクターを4件分作れ、という仕様は、仏像と節と旧宅を同じトーンで親しみの対象にする、という注文だ。

ナビの解説では、葛原邸は神辺町八尋の史跡、830.32平方メートル、弘化3年(1846年)。琴の名手・葛原勾当が自ら設計したと伝わる居宅で、童謡作詞家・葛原しげるの生家。母屋・納屋・蔵・井戸屋形・表門・土塀と南の庭園。勾当日記は1954年に県重要文化財。しげるの「夕日」は神辺平野の夕日を歌ったと伝わる。国分寺の諸尊像群はナビ4484、誠之館の考古資料は4485、アイヤ節は4486。登録日は4件とも2026年3月26日。エリアは北部の旧宅から鞆の浦の節まで、市内で散らばる。周遊コースを後から足す、という仕様は、この散らばりを前提にしている。

今年度の新規登録の事前相談は7月1日から10月30日。相談自体は通年。プロポの履行は来年3月末。パンフレットとスタンプラリーが冬に出る頃、次の登録相談の締め切りは過ぎている。今年の件数をこの契約で増やす、というより、来年度以降の相談を増やす準備、と読む方が日程に合う。

ふくやま文化財ナビは、指定も登録も同じポータルに載せる。VR6件と3D1件を足すのは、紙のパンフレットだけでは周遊が動かない、という判断だ。景品はデジタル1種類。現物の記念品を倉庫に置かない。440個の子ども向けは、見学会の手土産として別枠で残っている。

僕が気になるのは、参加資格がデザイン実績10年で切られている点だ。文化財調査の会社より、パンフレットとノベルティの会社が先に入る。4件の価値の文章は市が渡す。受託は見せ方だ。見せ方の契約に、登録件数の増加が目標として載っている。件数は申請と審査の話で、チラシの話ではない。目標と成果品の距離が、この要領の核だ。

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市登録文化財の登録基準と要件(広報400932) [自治体の公式公開情報] 出典:福山市(広報ふくやま2026年7月号) ※著作権は原権利者に帰属します。出典表示は許諾に代わるものではありません。掲載に関するご指摘がございましたら、お問い合わせいただければ確認のうえ削除・訂正に対応します。

出す人、見る人、次に登録を考える人

出す人は、8月19日17時までに12階へ持参するか必着で送る。質問は8月10日で閉じ、回答は17日と18日にページへ出た。いま聞ける窓口は電話084-928-1278。企画提案は資格通知のあと。社名を提案書に書かない。プレゼンは9月4日。

見る人は、いま4件を文化財ナビで読める。プレートは現地に付く。スタンプラリーのコースは、受託が決まってから増える。子ども向け見学会の日程も、この契約のあとの話だ。

次に登録を考える人は、原則50年以上で、地域に親しまれ今後も守り伝えたいシンボルになるもの。対象は有形(建造物、絵画・彫刻・工芸・書跡・典籍・古文書・考古・歴史資料)、無形(演劇、音楽、工芸技術等)、民俗(衣服・器具・家屋などの有形と、衣食住・生業・信仰・年中行事の風俗慣習、民俗芸能、民俗技術)、記念物(遺跡、名勝地、動物・植物・地質鉱物)。申請できるのは所有者、保持者または保持団体、それらの同意を得た人。事前に文化振興課へ相談する。2026年度登録を希望する事前相談は7月1日から10月30日。相談自体は通年。補助金等の支援はない。出るのは登録証とプレートと、ホームページや広報での紹介だ。所有者や団体が市登録として内外へアピールできる、と広報400932は書く。

打合せは初回・中間・納品前の3回と、必要なら随時。従事者名簿を事前に出し、交代時も出す。成果品の著作権(著作権法第27条と第28条を含む)は市に属する。著作者人格権は将来にわたり行使しない。関与した者にも主張させない。一括再委託は不可。一部は協議のうえ可。個人情報は令和4年条例第32号と令和5年規則第16号に従う。秘密は終了後も漏らさない。貸与資料は完了後に返す。契約金額に必要経費の一切を含む。

文化振興課の開庁は午前8時30分から午後5時15分。ナビの二次利用の問い合わせも同じ084-928-1278と [email protected]。葛原邸の所在は神辺町大字八尋字土井1220番1。緯度経度はナビに34.566118251135、133.41956764162と出ている。北部エリア、関連文化財群は「福山の学問・文芸」。4件を同じパンフレットに載せるとき、神辺の旧宅と鞆の節と国分寺と高校資料を、同じキャラクターの兄弟にするのが、この214万円の中身だ。

まあ、8月18日の更新は質問回答の追加だ。締切は翌日19日。要領を今から読み始める人は、実績報告書と完納証明の発行日を先に見る方が早い。僕自身は、4件の名前と2,149,400円と8月19日を、同じメモに書いてからPDFを開く。決まったのは、上限金額、日程、4件の登録日、成果品の種類、子ども向け440個の参考数量、VRは市が撮影済み、3D撮影の調整は市、までである。

参照したのは、市公式408213、実施要領、仕様書、8月18日付質問回答、広報400932、ふくやま文化財ナビの4件ページである。